南部編コラム33話 野辺地戦争

  • 2013.07.30 Tuesday
  • 23:30
 野辺地戦争は、戊辰戦争の一部であり、天皇制国家から幕府制国家への移行期に起きた内乱であることは、ブログにも書いたとおりです。
 戊辰戦争の幕開け、鳥羽・伏見の戦いでは、薩長軍約5000人の兵に対し、幕府軍は15000人でした。数字だけで見れば、圧倒的に幕府軍の有利になるわけですが、結果は薩長軍の勝利でした。その違いはどこにあったのでしょうか。
 それは、西洋とのつながりにあると考えられます。薩摩藩は洋式軍備を積極的に取り入れていました。鳥羽・伏見の戦いにおいても、幕府軍の武器は旧式銃、それに対し薩長軍の武器は洋式銃でした。長州藩も下関戦争を経験しており、今までの幕府制国家では国家存亡の危機であると考えていたのかもしれません。
 西洋との関わりから日本の現状を見た薩長軍が、新政府を築くことができたのは、日本の生き残りにとって幸運なことだったのかもしれません。
アラン・スミシー
参考文献
みちのく南部八百年 地の巻
戊辰戦争論
戊辰野辺地戦争の悲運
三戸町通史