第26話 長勝寺と禅林街 〜鬼門と裏鬼門〜

  • 2013.08.27 Tuesday
  • 15:13
※青森県弘前市長勝寺入口

 青森県弘前市新町にある、光明山誓願寺。誓願寺は大光寺村(現平川市)に創立され、弘前城築城の際に現在地へ移されたものと伝えられています。誓願寺は、四度の火災に見舞われていますが、山門だけがその災難を逃れていて、国の重要文化財に指定されています。山門の懸魚(げぎょ)には、上部に一羽の鶴、下部に2匹の亀がついており、その様子から「鶴亀門」とも呼ばれています。
 この寺には、沼田面松斎の墓碑が立っています。沼田面松斎は、津軽為信の軍師として、弘前城築城の際、場所選定を行った人物でもあります。また面松斎は、風水にのっとり、弘前城の鬼門、裏鬼門にそれぞれ押さえを作りました。  
※弘前八幡宮
 鬼門の押さえとして、弘前市田町にある弘前八幡宮(ひろさきはちまんぐう)があります。弘前八幡宮の本殿と唐門は国の重要文化財に指定されていて、極彩色に彩られた唐門は、屋根の四隅が沿っており当時としては珍しい特徴をもっています。  
※津軽家の霊屋

 そして、禅寺が並ぶ禅林街の奥に、裏鬼門の押さえである長勝寺があります。長勝寺は、津軽家最初の菩提寺で、三門は国の重要文化財にも指定されています。  
 現在も、弘前の街が青森の中心都市なのは、風水が守っているからかもしれません。

アラン・スミシー

参考文献
青森県の歴史散歩p14・p21~p23(山川出版社)
青森県史 資料編 近世機。陦隠坑亜弊朕晃)


コラム 弘前城と風水